【マーケットセンサー】ホルムズ海峡封鎖の懸念!日本経済に迫る地政学リスクの影響とは?

■中東紛争激化で株価急変動!イスラエルとイランの対立が市場に与える影響

 今回のイランの攻撃がイスラエルの報復攻撃を呼び、紛争が中東全域での全面戦争にエスカレートする可能性もある。

 米国市場では、9月の雇用統計が市場予想を上回ったことからダウ工業株30種平均が史上最高値を更新したが、中東情勢の緊迫化を懸念して取引時間中にマイナスになる場面もあった。米国はシェールオイルの開発で世界一の産油国に返り咲いており、日本とは地政学リスクの度合いが異なる。

 イスラエルの報復攻撃が石油関連施設に及び、イランがホルムズ海峡封鎖などの対抗措置を講じれば、日本への影響は大きく、最悪の場合は狂乱物価再来が想定される。日銀総裁が政策金利引き上げを迫られるケースも懸念される。また、米国の大統領選挙の勝敗にも影響を与える可能性がある。

 イランのイスラエルへのミサイル攻撃は今回が初めてではなく、今年4月にも同様の攻撃があった。4月の攻撃時には日経平均株価がショック安となり、その後の株価反応は限定的であった。今回の10月の株価感応度の違いは、今後の投資判断や銘柄選択のヒントとなるかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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