【どう見るこの株】エディアは新作ゲーム・ソフトの相次ぐ発売で2Q業績への期待を高めて3連騰

どう見るこの株

 エディア<3935>(東証グロース)は、前日8日に1円高の397円と小幅ながら3営業日続伸して引け、7月9日につけた年初来高値451円を窺った。同社株は、今年10月15日に今2025年2月期第2四半期(2024年3月~8月期、2Q)累計決算の発表を予定しており、これを前にNintendo Switch用の新作ゲームやソフト、コミックなどの発売を発表してきており、2Q累計業績へ期待を高め先取りの低位値ごろの割安株買いが増勢となった。今年7月に発表された今期第1四半期(2024年3月~5月期、1Q)業績が、今期通期予想業績に対して高利益進捗率で着地したことも見直され連想されている。

■Nintendo Switch用のゲーム、ソフトが業績押し上げ

 同社が今年8月以降に相次いで発売を発表したのは、まずNintendo Switch用の新作乙女ゲーム「花笑む彼と&bloom」で、次いでNintendo Switch用ソフト「超兄貴collection」の12月発売に先立つ予約受け付けを開始し、さらに第一回一二三書房WEB大賞受賞作のコミカライズも発表している。出版事業の新刊書増加、既刊書の重版やゲームサービスのレトロタイトルの復刻版の販売とともに同社業績への寄与期待が高まる。

 一方、今2025年2月期業績は、売り上げ35億円(前期比6.8%増)、営業利益2億円(同23.8%増)、経常利益1億7500万円(同10.3%増)、純利益1億6500万円(同9.9%増)と続伸が予想され、純利益は、2023年2月期の過去最高(1億5000万円)を2期ぶりに更新する。今年7月開示の今期1Q業績は、売り上げは前年同期比0.4%減と減収着地となったが、利益は27.5%営業増益、29.4%経常増益、15.9%純益増益と2ケタ増益となり、通期予想業績対比で目安の25%を上回っており、10月15日発表予定の今期2Q累計業績への期待を高めている。

■PER14倍の修正で年初来高値を抜け次の上値フシは2023年6月高値

 株価は、ゲーム特化型ブロックチェーンを展開するOasysとのパートナーシップ契約締結でストップ高して年初来高値451円へ買い進まれたが、日経平均株価が過去最大の下落幅となった今年8月の急落相場に巻き込まれて年初来安値271円に突っ込み、下げ過ぎとして底上げし5日移動平均線が25日移動平均線、75日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現し上昇トレンド転換を示唆して年初来高値へのキャッチアップを続けてきた。PERは、14.7倍となお割り負けており、低位値ごろ妙味もオンして年初来高値抜けから次の上値フシとして2023年6月高値547円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■神戸大学との共同開発で年間2.2万トンのCO2削減を目指す  セブン&アイ・ホールディングス<3…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■1500を超えるエピソードが語る  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)グループ…
2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1.  政局の不安定化や予想外のノーベル賞受賞など、「ざんねん」な展開が続いた前週から一転、今週は企業業績…
  2. ■東証取引時間延長も視野に、証券各社の業績に注目集まる  前週は石破内閣の解散や選挙関連銘柄の低迷…
  3. ■証券株決算速報値が占う、今週の企業業績発表の行方  前週は、やや「ざんねん」な1週間であった。ま…
  4. ■地政学リスクに備え、関連セクターへの投資検討が急務に  中東情勢の緊迫化に伴う株式市場の反応を分…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る