東レと筑波大学、健康長寿に向けた創薬・医療研究で連携し5年間の共同研究を開始

■高齢化社会における新たな治療薬開発へ、両者の知見と技術を結集

 東レ<3402>(東証プライム)と筑波大学は10月10日、特別共同研究事業を開始したと発表。期間は5年間で、健康長寿および患者のQOL改善を目指す創薬・医療研究を推進する。東レの創薬技術と筑波大学の知見を融合し、高齢化社会に対応するための研究を進める。

 東レはこれまで、慢性動脈閉塞症改善薬「ドルナー錠」や透析患者の痒みを抑える「レミッチOD錠」などの医薬品を開発してきたが、新薬開発が難航する中、筑波大学と協力することで研究の効率化と成功率の向上を図る。筑波大学は500件以上の共同研究を行っており、その知見を生かして新規治療薬候補の開発を進める。

 同事業を通じて、東レは創薬研究を強化し、遺伝子改変動物やクライオ電子顕微鏡を活用して治療薬候補の作用メカニズムを詳細に解析する。また、製薬企業との提携や大学発ベンチャーの設立を推進し、社会実装を目指す。東レは一日も早く患者に有効な医薬品を届けることを目標に、ライフサイエンス分野での価値向上を図っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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