ファンペップ、塩野義製薬と抗体誘導ペプチドの新規アジュバント共同研究を開始

■機能性ペプチド技術とワクチン開発ノウハウの相乗効果を目指す

 ファンペップ<4881>(東証グロース)は10月11日、塩野義製薬<4507>(東証プライム)とのワクチンアジュバントに関する共同研究開始を発表した。この取り組みは、ファンペップの抗体誘導ペプチド技術と塩野義製薬のワクチン開発ノウハウを組み合わせ、新規アジュバントの開発を目指すものである。アジュバントとは、ワクチンの効果を高めるための補助物質であり、本研究では抗体誘導ペプチドの効果を最大化することが期待される。

 ファンペップは、機能性ペプチド「AJP001」を基盤とする創薬プラットフォーム技術を有しており、様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物創出に取り組んでいる。同社は研究開発パイプラインの強化を図るとともに、強力な抗体産生を誘導する次世代製剤技術の研究も進めている。一方、塩野義製薬はワクチン開発とアジュバント技術に強みを持つ。

 同共同研究では、主に塩野義製薬が新規アジュバントの製剤検討を担当し、ファンペップが動物試験での薬効評価及び安全性評価を行う予定である。両社の技術と知見を融合させることで、有効性、安全性、利便性に優れた抗体誘導ペプチドの新規アジュバント開発を目指している。なお、ファンペップは同研究の担当業務に関する費用を負担するが、2024年12月期の研究開発費予測値に変更はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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