■デジタル社会の実現に向けて金融機関窓口やホテルフロント等での活用を検討
NEC<6701>(東証プライム)とアイシン<7259>(東証プライム)は10月15日、生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせたパートナーAIシステム「NEC Personal Consultant」の開発を開始したと発表。このシステムは、高齢者や外国人など、デジタルサービスの利用に困難を感じる顧客層に対応するものである。NECの生成AI製品や生体認証技術と、アイシンのマルチモーダル対話エージェントを組み合わせることで、自然なコミュニケーションを実現する。
同システムは、NEC Generative AI Frameworkや生成AI「cotomi」を活用し、業種や業務に合わせた高度な応答を可能にする。また、世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を用いた本人確認や、対話を通じた属性や状況の認識・推測により、個々のユーザーに対応したサービスを提供する。
NECは、2024年12月から金融業界向けにサービスの提供を開始し、順次適用業種を拡大していく予定である。将来的には、マイナンバーカード認証などの技術適用を広げ、ホテルやリテール、交通、不動産など、ヒューマンタッチを必要とするさまざまな業界への展開を検討している。これにより、誰もがテクノロジーの恩恵を受けられる社会の実現を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)