近鉄百貨店は後場も一段ジリ高、第2四半期の大幅増益と配当倍増、円安など好感

■「あべのハルカス」開業10周年、流通株式比率の向上策も

 近鉄百貨店<8244>(東証スタンダード)は10月15日、後場もジリ高傾向を続け、13時には6%高の2123円(118円高)まで上げて出直り幅を広げている。前取引日の夕方に第2四半期決算と配当予想の修正(増配)、流通株式比率の向上を目的とする株式需給緩衝信託の設定、などを発表し、好感されている。また、円相場が1ドル149円台に入り円安が進んでいるため、インバウンド客の増加に期待する動きもあるようだ。

 第2四半期決算(2024年3~8月・累計、連結)は、営業利益が前年同期比31.7%増加するなど好調だった。売上高は同0.3%減だったが、3月7日に「あべのハルカス」開業10周年を迎えた各種のイベントによる効果や、収益力向上のため強化しているフランチャイズ事業で本店の「あべのハルカスダイニング」12階での飲食店拡充なども行った。これらによる成果を受け、25年2月期の期末配当金は、前回公表の1株あたり10円を倍増の20円の予定にするとした。前期比でも同10円の増配になり倍増になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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