ファーストコーポレーションは25年5月期1Q大幅増収増益、共同事業収入の大幅増加が牽引

(決算速報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)は10月15日に25年5月期第1四半期連結業績を発表した。大幅増収増益だった。完成工事総利益率が一時的に低下したものの、前期完成したJR前橋駅北口再開発事業の分譲による共同事業収入の大幅増加が牽引した。そして通期の大幅増収増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■25年5月期1Q大幅増収増益、通期も大幅増収増益予想

 25年5月期第1四半期の連結業績は売上高が前年同期比29.5%増76億92百万円、営業利益が166.8%増の5億64百万円、経常利益が172.1%増の5億54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が166.0%増の3億65百万円だった。

 大幅増収増益だった。完成工事総利益率が一時的に低下したものの、前期完成したJR前橋駅北口再開発事業の分譲による共同事業収入の大幅増加が牽引した。受注高は24年9月末時点で4件合計100億87百万円となった。

 建設事業は売上高が4.8%増の54億94百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が25.0%減の3億53百万円だった。不動産事業は売上高が228.5%増の21億67百万円で営業利益が1893.9%増の4億99百万円だった。不動産事業のうち共同事業収入の売上高は19億07百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年5月期比21.1%増の345億円、営業利益が54.8%増の22億50百万円、経常利益が52.6%増の21億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が58.7%増の15億円としている。配当予想は24年5月期比7円増配の38円(期末一括)としている。大幅増配で予想配当性向は30.3%となる。

 大幅増収増益・増配予想としている。売上高の内訳は、完成工事高が10.1%減の197億50百万円、不動産売上高が153.0%増の100億円、共同事業収入が90.7%増の44億50百万円、その他が37.3%増の3億円の計画としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。10月15日の終値は801円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS125円50銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の38円で算出)は約4.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS708円48銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約107億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る