ベースフードが一時ストップ高、農水省の18.7億円補助金で完全栄養パン開発へ

■全粒穀物・玄米を活用した完全栄養パン開発スタート

 ベースフード<2936>(東証グロース)は10月16日、80円高(38.10%高)の290円まで上げて一時ストップ高している。同社は10月15日、農林水産省の「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択され、最大18.7億円の補助金を獲得したと発表。同社は2024年10月8日から2028年度末まで、全粒穀物や玄米を高配合した完全栄養パンの開発に取り組む。この事業は、革新的技術を持つスタートアップの大規模技術実証を支援し、社会実装を加速させることを目的としている。

 ベースフードは、1食で1日に必要な栄養素の1/3が摂取できる完全栄養食「BASE FOOD」シリーズを展開している。全粒粉や大豆、チアシードなど10種類以上の自然由来原材料を使用し、独自のテクノロジーで栄養バランスとおいしさを両立させている。2017年の販売開始以来、累計販売数は2億袋を突破し、定期購入者数も21万人を超えている。

 今回の補助金を活用し、ベースフードは微生物工学、分子工学、デジタル技術などを駆使して、風味食感および製造効率の更なる改良に取り組む。全粒穀物を高配合した完全栄養パンの基礎技術開発と、玄米を高配合した完全栄養パンの応用技術開発を進める。この取り組みは、穀物の新規需要創出と食の未来に大きな影響を与える可能性を秘めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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