マーケットエンタープライズ、福津市が10月の3R推進月間に不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース新施策導入による廃棄物削減へ

 福岡県福津市(市長:原﨑 智仁)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年10月16日(水)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、福津市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 福津市では、粗大ごみを有料化することでごみの減量化を図ってきたが、リユース施策の導入には至っていなかった。そのため、市では市民のリユース意識を促進させる新施策導入の可能性を模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが福津市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼し、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■福津市の課題と「おいくら」による解決策

 福津市では、指定回収場所にて粗大ごみ収集を行なっているが、大型品や重量のあるものでも、市民が自宅の外へ運び出す必要がある。そのため、市民から「自力での運び出しが難しいので、家の中まで回収に来てほしい」「まだ使えるものなので、誰かに譲りたい」などの声が寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、市では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もない。

■今後について

 10月16日(水)15時(公開時間が前後する可能性がある)に福津市ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。福津市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■福岡県福津市

 福津市は、福岡県北部の福岡市と北九州市の近隣に位置し、北東側は宗像市、南東側は宮若市、南側は古賀市に隣接しており、西側は玄界灘に面している。また、東部を山、西部を海に囲まれ、特に海岸一帯と宮地嶽神社周辺の山林は1956年に玄海国定公園に指定され、風光明媚な自然景観を形成している。一方、交通網は、東西にJR鹿児島本線、国道3号が延び、海岸線と併行して国道495号が走っている。近くに九州自動車道若宮インター、古賀インターもあり、広域的な交通利便性に富んでいる。このため、福津市は宮地嶽神社や津屋崎・福間海岸等を中心とした観光レクリエーションの場として、また、福岡・北九州両政令市への通勤・通学の利便性を背景とした住宅地域として、さらには、新鮮な食料品の生産供給地域としての広域的な役割をもっている。

・人口:69,129人(男32,729人、女36,400人)(2024年9月30日)
・世帯数:30,493世帯(2024年9月30日)
・面積:52.76平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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