【漁業初!】ニチモウが宇宙に熱を逃がし冷却できる「放射冷却素材」を千葉県のまき網漁船「きんせい丸」や「伊東丸」に導入

■漁船の貯氷艙内部温度を3℃低下させる経済的な新技術

 ニチモウ<8091>(東証プライム)とSPACECOOL(本社:東京都港区)は10月21日、気候変動による猛暑が漁業に及ぼす影響に対応するため、放射冷却素材「SPACECOOL」を漁船に初めて導入したと発表。この新素材は、宇宙に熱を逃がすことで外気温より温度を低下させる特性を持つ。

■貯氷艙温度3℃低下、氷の溶解速度抑制に成功

 漁船には通常、氷を保管する貯氷艙と、捕獲した魚を氷と共に保管する魚艙が備わっている。しかし、近年の猛暑により貯氷艙内の氷が急速に溶けるため、計画的な氷の使用が困難になっていた。これは漁業者にとって大きな課題となっていた。

 ニチモウは、千葉県のまき網漁船「きんせい丸」や「伊東丸」にSPACECOOLを導入し、貯氷艙の蓋を覆った。その結果、従来の保冷シートと比較して貯氷艙内の温度が約3℃低下したことが確認された。これにより、漁業者は氷を経済的かつ計画的に使用でき、氷の管理に時間を取られることなく漁に専念できるようになった。

 既に千葉県の銚子地区や片貝地区では、「きんせい丸」「伊東丸」の好結果を受け、導入が進んでおり、今後さらなる適用拡大が期待される。ニチモウグループは、この取り組みを通じて環境に配慮した持続可能な漁具資材の供給を進め、「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」という理念のもと、ステークホルダーの豊かで健康な生活づくりに貢献する企業を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る