■抗体薬物複合体(ADC)に注目、両社の強みを結集
ペルセウスプロテオミクス<4882>(東証グロース)とUBE<4208>(東証プライム)は10月21日、抗体薬物複合体(ADC)に関する共同研究契約を2024年10月21日に締結したと発表。両社は現在、ADCであるPPMX-T004の研究開発を共同で実施している。今回の契約により、両社の技術を活用し、保有する研究テーマや外部の創薬シーズに対しても幅広くADCの探索研究を進めることとなった。
抗体医薬品の創薬を目指すペルセウスプロテオミクスは、2001年2月創業の東大発バイオベンチャーであり、がん領域を中心とした抗体医薬品の開発を行っている。一方、UBEは抗体に結合させる薬剤及びリンカーに強みを持ち、医薬事業において高付加価値創薬に挑戦している。
同契約締結は両社の2025年3月期業績への影響は軽微であるものの、中長期的な事業拡大に寄与するものと期待される。なお、ADCは強い細胞障害作用を持つ薬物を抗体に結合させることで、がん細胞へ薬物を選択的に集積させ、高い薬効が期待される技術である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)