ラクオリア創薬、胃酸分泌抑制剤tegoprazanの中国におけるピロリ菌除菌療法の承認取得

■中国で高頻度のピロリ菌感染症治療に新たな選択肢

 ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は10月22日、サブライセンス先のLuoxin社を通じて、同社が創出した胃酸分泌抑制剤tegoprazan(販売名:泰欣赞)について、中国でのピロリ菌除菌療法に関する販売承認を取得したと発表。同剤は、カリウムイオン競合型アシッドブロッカーという新しい作用機序を持ち、従来のプロトンポンプ阻害剤よりも速やかで持続的な胃酸分泌抑制効果を特長とする。

 中国におけるピロリ菌感染率は人口の40%~60%に達しており、第Ⅲ相臨床試験では、tegoprazanを含むビスマス4剤併用での除菌率が93.5%を記録し、エソメプラゾール含有の対照群(86.4%)を大きく上回る結果となった。現在、tegoprazanは世界46カ国に進出し、9カ国で販売されている。

 中国では2022年4月から製品販売が開始されており、今回の承認により適応症は、びらん性胃食道逆流症、十二指腸潰瘍、ピロリ菌除菌療法の3つとなった。注射剤の開発も進行中である。本承認による2024年12月期の業績への影響はないが、中長期的な事業収益および企業価値の向上が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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