【狙い場・買い場】長野計器の9月中間期は増収増益見通し、圧力センサ好調、PER10倍台、利回り2.5%

狙い場・買い場

長野計器<7715>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績の割安銘柄として注目したい。

同社は、1896年に創業し、1948年の会社設立を経て現在に至るまで「技術立社」を標榜し、圧力計・圧力センサのリーディングカンパニーとして、品質・性能に対するユーザー各社から厚い信頼のもと、産業界のインテリジェンス化に対応し、圧力計測から計測制御技術へと製品ラインナップを拡げている。また、米国の大手圧力計測機器メーカーのアシュクロフト社を完全子会社化したことを始め、海外戦略を積極的に展開し、現在では米国のほか、アジアや欧州にも同社の製品を届けるべくその販売網を拡大している。

今2016年3月期・第2四半期業績予想は、売上高229億1500万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7億4600万円(同8.9%増)、経常利益7億0200万円(同12.5%増)、純利益5億2900万円(同12.6%増)を見込んでいる。

通期業績予想は、売上高466億1000万円(前期比1.6%増)、営業利益20億7000万円(同17.5%増)、経常利益18億7000万円(同13.9%増)、純利益13億2000万円(同8.2%増)を見込んでいる。年間配当は20円(同5円増)と連続増配を予定している。

第1四半期では、圧力計事業と圧力センサ事業で、国内においては産業機械業界向及び半導体業界向けが増加。同様に米国子会社において、産業機械・プロセス業界向及びFA空圧機器業界向けが増加。計測制御機器事業で、自動車・電子部品関連業界向のエアリークテスター及び工場生産自動化設備用の空気圧機器が増加。その他事業で、自動車業界を主要取引先としているダイカスト製品が増加と好調で、第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は55.2%と順調に推移しており、通期業績予想は達成できる見通し。

株価は、8月18日につけた年初来の高値940円から8月25日安値750円と調整。10月2日安値742、同21日安値758円と売り直されて逆三尊底形成との感が強まっている。トヨタ自動車など自動車株が直近レンジ上限を突破しており、関連銘柄が底上げに向かう可能性がある。今期予想PER10倍台、PBR0.78倍と割安感があり、配当利回り2.5%と利回り妙味がソコソコある。24か月移動平均がサポートしており、第1四半期業績は順調で11月13日に予定される第2四半期決算の発表に期待は持てることから、リバウンド局面入りとなるか注目したい。

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