■年間300時間以上の業務時間削減
ニチレイ<2871>(東証プライム)グループのニチレイフーズは10月23日、福岡県宗像市にある「キューレイ第三工場」に、独自のデジタル帳票システム「NDPS(Nichirei Digital Paperwork System)」を導入し、ペーパーレス化を進め、紙の帳票をデジタル化し、年間約2万8千枚の紙を削減することに成功したと発表。帳票の印刷や配布、確認などにかかる時間も大幅に削減され、業務効率の向上につながっている。
「NDPS」は、二つの既存システムと連携し、生産現場でのデジタル化を強力に推進している。AIによる生産計画と連動することで、必要な帳票が自動的に出力されるため、人的ミスの防止に役立っている。また、原材料の流れや加工記録をデジタル化した「PAS(Production Assistance System)」との連携により、リアルタイムのデータ管理が可能となり、トレース機能が強化されている。これにより、生産ラインの巡回が不要となり、トラブル時の迅速な対応が実現している。
ニチレイフーズは、スマートファクトリーの実現を目指し、AIやロボティクスの活用による省人化と効率化を推進している。「NDPS」の導入はその一環であり、今後もさらなるデジタル化を通じて、改善サイクルの高速化や省力化を進めていく計画である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)