■不透明な相場の中で投資の基本である業績への注目が再燃の様子
ベステラ<1433>(東証プライム)は10月23日、917円(6円高)まで上げた後も堅調に売買され、全体相場が不透明感におおわれている中で14時にかけても915円(4円高)としっかりの相場になっている。独自の工法を多数開発しているプラント解体・メンテナンス事業の大手で、業績は好調。不透明な相場の中で、投資の基本である業績に立ち返って注目し直されてきたとの見方が出ている。
9月上旬に発表した第2四半期決算(2024年2~7月・累計、連結)は、6月に発表した予想を上回って着地することとなり、発表前の9月5日付で上方修正した。大型工事が順調に進捗し、売上高は前年同期比73.3%増加して2~7月、5~7月の期間ともに過去最高を更新した。営業利益はV字回復し2.1億円の黒字に転換した。「受注残は電力業界で大型工事を受注する等、引き合いの状況は業界を問わず良好」(決算説明資料より)とした。今期・25年1月通期の連結業績予想は、「工事の進捗率等の不確定要素」を考慮して全体に据え置き、売上高は110億円(前期比17.1%増)営業利益は5億円(同約2倍)などとしたが、完成工事高は例年、第4四半期に増加する傾向があり、収益構造からみて通期の業績には上振れ余地があるとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)