塩野義製薬とUBE、新規抗RSウイルス薬候補がFDAのファストトラック指定を受領
- 2024/10/25 08:18
- IR企業情報
■重篤な呼吸器症状を引き起こすRSウイルス、有効な治療薬開発へ
塩野義製薬<4507>(東証プライム)とUBE<4208>(東証プライム)は10月24日、共同で開発している新規抗RSウイルス薬候補「S-337395」が、米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック指定を受けたと発表。この指定は、重篤な疾患や未解決の医療ニーズに対応する新薬の開発と承認プロセスを迅速化する制度である。RSウイルス感染症は特に新生児や高齢者に深刻な影響を与え、効果的な治療法が求められている。
本剤「S-337395」は、RSウイルスの複製に不可欠なタンパク質を標的とし、ウイルスの増殖を抑制する新しい経口薬である。非臨床試験において肺内のRSウイルスを減少させる効果が確認されており、現在は有効性と安全性を検討するPhase2試験が進行中である。ファストトラック指定により、FDAとの協議が加速し、承認に向けたプロセスが段階的に進むことが期待されている。
両社は引き続き、S-337395の開発を推進し、RSウイルス感染症に苦しむ患者に一日でも早く新たな治療法を提供できるよう努めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)