丸紅、日本初の富士山麓で誕生した環境配慮型サーモン養殖事業が本格始動、年間5300トン規模

■CO2排出量を年間約5万7000トン削減、サステナブルな食料供給へ

 丸紅<8002>(東証プライム)は10月25日、静岡県小山町のProximar Seafood ASが生産する日本初の陸上養殖アトランティックサーモン「FUJI ATLANTIC SALMON」の本格販売を開始したと発表。年間5300トンの生産規模を誇り、閉鎖循環式陸上養殖システムによる環境配慮型の生産方式を採用している。

 世界的なサーモン需要の増加に対し、従来の天然・海面養殖による供給は限界に近づいているなか、環境負荷の低い陸上養殖が注目を集めている。同事業では、水の99.7%を循環させる環境配慮型システムを導入し、輸入品と比較してCO2排出量を年間約5万7000トン削減する。

 丸紅は子会社の丸紅シーフーズと共に販売網を活用し、2027年のフル稼働時には約5300トンの出荷を目指している。また、将来的には近隣諸国への輸出も視野に入れており、日本発の持続可能な水産物として市場開拓を進めていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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