【株式市場】前場の日経平均は213円高、補正予算や財政出動ともなう政策などに期待強まる

◆日経平均は3万8819円51銭(213円98銭高)、TOPIXは2679.32ポイント(21.54ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億2555万株

 10月29日(火)前場の東京株式市場は、衆議院選の結果を受けて財政出動をともなう政策の可能性が言われ、日本製鉄<5401>(東証プライム)が2日続伸基調となったほか、日立<6501>(東証プライム)も続伸。昨28日は安かった三菱重工<7011>(東証プライム)も反発。みずほFG<8411>(東証プライム)などの銀行株も軒並み上げた。半導体関連株もアドバンテスト<6857>(東証プライム)やレーザーテック<6920>(東証プライム)などは小安く始まった後切り返して次第高。日経平均は81円安で始まったが、ほどなく切り返してジリ高となり、午前10時40分頃に292円24銭高(3万8897円93銭)まで上げ、前引けも上げ幅200円台を保った。

 富山第一銀行<7184>(東証プライム)が急激に出直り業績予想の増額を好感。地銀の事業環境好転に期待が広がり銀行株は軒並み高。さくらインターネット<3778>(東証プライム)は2日続けて大幅に上げてストップ高となり営業利益5.2倍の好決算とGPUサーバ等への追加投資など材料視。メタプラネット<3350>(東証スタンダード)はビットコイン相場の7万ドル回復など材料視され再び急伸。シーユーシー<9158>(東証グロース)は急伸ストップ高となり4~9月決算の大幅増益など好感。

 Sapeet(サピート)<269A>(東証グロース)は2285円(公開価格1500円の52%高)で初値をつけ、2620円(同75%高)まで上げ、前引けは2500円。

 東証プライム市場の出来高概算は8億2555万株、売買代金は1兆8715億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1197銘柄、値下がり銘柄数は401銘柄。

 東証33業種別指数は30業種が値上がりし、銀行、証券商品先物、保険、その他金融、非鉄金属、電力ガス、化学、機械、情報通信、食料品、サービス、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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