【話題株】東洋水産の「マルちゃん正麺」累計10億食に達しモミ合い抜け出す期待
- 2015/10/27 09:33
- 話題株
東洋水産<2875>(東1・売買単位100株)は26日付で即席麺「マルちゃん正麺」シリーズが2011年11月の発売から10月24日で累計出荷数10億食を達成したと発表した。この日は一時4580円(80円高)まで上げて大引けは5円安と伸び切れなかったが、3カ月近く続くモミ合い相場を離脱する期待が強まった。今期の業績は増益転換の見込み、モミ合いを離脱すると大きく値上がりするケースがあるため、「麺だけに伸びないうちに仕込むべきだ」(市場筋)などと注目する様子がある。
発表によると、「マルちゃん正麺」シリーズは2011年11月の発売から約1年で2億食を出荷し、約4年で10億食を達成。ダウントレンドとなっていた袋麺市場に新風を吹き込んだという。単純計算では、4年間で8億食しか出荷できなくても不自然ではないことになるため「食品業界全体を見渡しても注目できるヒット商品ではないか」(調査筋)との見方が出ている。「独自の特許製法で生麺に近い食感と味わいを実現した強み」が発揮されているかもしれない。
第2四半期の決算発表は10月30日の予定。株価は8月中旬以降、4300円前後から4600円前後のゾーンでモミ合う展開が続いており、日柄的にはそろそろ調整メドのひとつとされる3カ月になる。モミ合いを抜け出せば値動きが軽くなるケースが少なくないため、決算発表が起爆剤になるか注目する動きが出ている。