■帝国ホテルは「宿泊一室単価の上昇による利益率の改善」など顕著
ABホテル<6565>(東証スタンダード)は10月31日、10%高の1390円(127円高)まで上げた後も1330円前後で売買され、3か月近く続く小動き相場から大きく出直っている。きょう、31日に第2四半期決算を発表する予定で、昨30日に第2四半期決算を発表した帝国ホテル<9708>(東証スタンダード)の経常利益が予想を39%上回るなど、利益面で大幅に上振れたため、ABホテルの決算にも期待が強まったとみられている。
帝国ホテルの第2四半期決算は、前年同期比で減益だったが、各利益は「インバウンド需要の伸長に伴う宿泊一室単価の上昇による利益率の改善に加え、生産性の向上及び費用執行の精査に努めた結果」、収支トントンを見込んでいた営業利益が72百万円の利益となり、中間純利益は予想を74%も上回る着地だった。帝国ホテルとは一緒にできないものの、ABホテルの今期・25年3月期の連結業績は各利益とも連続で最高を更新する見込みとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)