■データセンター向けやスマホ向けなど好調で営業利益56%増加
TDK<6762>(東証プライム)は11月5日、2日続伸基調となり、午前10時には9%高の2019.5円(171.5円高)まで上げて大きく出直っている。前取引日の取引時間中に第2四半期決算と通期業績予想、配当予想の増額修正を発表。この日の上げに続いて一段と出直りを強めている。
第2四半期決算(2024年4~9月・累計、IFRS、連結)は、自動車関連でBEV(電気自動車)の需要減速感により期初に想定していた部品需要を下回ったが、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の大幅回復やスマートフォン、ノートパソコン等の需要により、売上高が前年同期比2.8%増加し、営業利益は同55.8%増加、親会社の所有者に帰属する中間利益は同95.1%増加した。これを受け、今期・25年3月期の連結業績予想を全体に増額修正し、営業利益は4月に開示した前回予想を22.2%上回る見込みに見直し、親会社の所有者に帰属する当期利益は同25.0%上回る見込みに見直した。
また、配当については、9月中間配当を1株70円(前回予想比10円増)とし、3月期末配当は14円(同2円増)の予定とした。24年10月1日を効力発生日として1株を5株に分割したため、9月中間配当は分割前の額。3月期末配当を分割前の額に置き直すと70円になり、前期比12円の増配になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)