【マーケットセンサー】衆院選後、株価はなぜ乱高下?相場と政治の複雑な関係

■予想外の選挙結果、株価はなぜ上昇?

 衆議院選挙における自公政権与党の過半数割れという大惨敗を受け、市場は激しい動揺を見せている。公示日以降、日経平均株価は2300円を超える急落を記録し、多くの市場関係者は選挙結果判明後のさらなる下落を予想していた。

 しかし市場は予想に反し、選挙後の3日間で1300円を超える大幅反発を見せた。当初は売り方の買い戻しと見られていたが、主力株の上昇基調が強まると、野党党首の政策を先取りする「野田トレード」「玉木トレード」という新たな投資手法まで登場することとなった。

 ところが3連休前には一転、日経平均株価は1200円超の急落を記録し、市場は振り出しに戻った。11月11日に召集される特別国会での首相指名選挙を控え、石破内閣の多数派工作や野党の対応など、政局の不透明感が市場を揺さぶっている。投資家心理は平時と非常時の判断に迷い、政治の混迷が続く可能性を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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