パスの連結子会社アルヌールがシフォナキサンチン生産微細藻類の大量培養に成功、抗肥満・抗アレルギー効果が期待される成分の安定生産へ

■微細藻類技術で希少カロテノイドの新たな利用可能性

 パス<3840>(東証スタンダード)の連結子会社である株式会社アルヌールは11月5日、希少カロテノイド色素「シフォナキサンチン」の大量生産に成功したと発表。同成分は、抗肥満作用や抗アレルギー作用などの機能性が期待されており、微細藻類を活用した安定的な生産が求められていた。従来、大型海藻からの抽出が一般的であったが、含有率が低いために大量生産が難しかった。

 アルヌールでは、長年培ってきたフコキサンチン生産技術を応用し、シフォナキサンチンを含有する微細藻類株の選定と培養技術の確立に成功。これにより、同成分の安定した供給が可能となり、今後、機能性原料や研究用試薬としての利用が見込まれる。この成功は、シフォナキサンチンを幅広い分野で活用する可能性を広げるものである。

 また、アルヌールは、微細藻類の培養技術や抽出精製技術の提供にも注力しており、持続可能な社会実現に貢献している。バイオ燃料やCO₂削減など多岐にわたる応用が期待される微細藻類のポテンシャルを追求し、自治体や企業、大学への技術提供や共同研究も推進している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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