ライオンが一段高、事業利益が想定を上回り通期業績に上振れ期待

■第3四半期、事業利益48%増加、『NONIO』『NANOX』など拡大

 ライオン<4912>(東証プライム)は11月8日、一段高となり、取引開始後に1803.0円(158.0円高)まで上げて約1か月ぶりに年初来の高値を更新し、2021年11月以来の1800円台に進んでいる。7日の15時30分に発表した第3四半期決算(2024年1~9月・累計、IFRS、連結)が「売上高は想定通り、事業利益は想定を上回る」(決算説明資料より)結果となり、注目が集まった。12月通期の予想は据え置いたが、一部には上振れ期待が出ているようだ。

 1~9月の連結売上高は前年同期比1.7%増の3011.59億円で、事業利益は同47.8%増加、営業利益は同36.7%増の171.09億円だった。海外の売上増による粗利増や、一般用消費財の価格転嫁、トータルコストダウンの順調な進捗などによりにより大幅増益となった。オーラルケア製品では『NONIO』『クリニカ』の好調が継続し、オーラルケア市場全体の金額が前年同期比5%の伸びだったのに対し、『NONIO』は同12%増加、『クリニカ』も同6%伸びた。高機能洗剤『NANOX』も市場全体の伸びを大きく上回り、容量単価は同24%増加、高付加価値ラインの構成比が拡大した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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