【株式市場】日経平均は反落157円安、後場急激に値を消すがTOPIXは続伸

◆日経平均は3万9376円09銭(157円23銭安)、TOPIXは2741.52ポイント(1.84ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増勢で24億6006万株

 11月12日(火)後場の東京株式市場は、日経平均が一転、下押す相場となり、後場寄りは11円高だったが見る間に値を消して13時過ぎには300円安となり、14時過ぎには一時395円43銭安(3万9137円89銭)まで下押し、大引けも戻しきれずに前日比で反落となった。前場から安かった半導体関連株の中に一段下げて始まる銘柄が目立ち、米商務省が台湾製半導体の中国出荷を一部停止要求との11日報道の影響が誇大視されたとの見方。13時に四半期決算と業績予想の増額修正、自社株買いなどを発表した清水建設<1803>(東証プライム)が急伸し、15時に発表したサントリー食品インタ<2587>(東証プライム)やサッポロHD<2501>(東証プライム)も急動意の一段高となった。

 後場は、日産自<7201>(東証プライム)と日産車体<7222>(東証プライム)が次第高となり、投資ファンドのエフィッシモ・キャピタルとの関連がいわれるケイマン諸島籍のファンドが日産自の株主として4~9月半期報告書に登場とされ思惑拡散。ブレインパッド<3655>(東証プライム)は13時発表の四半期決算が好感されて急伸しストップ高。京都きもの友禅HD<7615>(東証スタンダード)は四半期決算発表を順延したもようとされて憶測を呼んだ一方で新株予約権の行使促進相場とかで一段と上げストップ高。ミナトHD<6862>(東証スタンダード)は11日発表の四半期決算が好感されて前場ストップ高まで買われ後場は大引けまで買い気配。オンコリスバイオ<4588>(東証グロース)は年内の承認申請をめざすとされる新薬候補への期待強く一段高。

 I-PEX<6640>(東証プライム)、西本Wismettac・HD<9260>(東証プライム)、大和重工<5610>(東証スタンダード)はMBO(経営陣側による企業買収)により急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は24億6006万株(前引けは10億9482万株)、売買代金は5兆159億円(同2兆2873億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は800(前引けは1238)銘柄、値下がり銘柄数は784(同353)銘柄。

 東証33業種別指数は19業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、輸送用機器、ゴム製品、建設、サービス、鉱業、銀行、その他金融、空運、証券商品先物、保険、電力ガス、その他製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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