建設技術研究所が12月末日を基準日として株式2分割、第3四半期決算は営業利益など計画の約8割を確保

(決算速報)

■受注高は計画の8割以上を確保、期末に向けても労働負荷を考慮しつつ受注

 建設技術研究所<9621>(東証プライム)は11月12日の通常取引終了後に第3四半期決算と株式分割を発表した。

 株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大などを図る目的で、2024年12月31日時点の株主の保有株式1株につき2株の割合で分割する。基準日以前に100株を保有する株主は、基準日以降、自動的に200株を保有することになる。

 第3四半期決算(2024年1~9月、連結)は、売上高が前年同期比4.6%増の721億97百万円となり、営業利益は同11.0%減の74億19百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同14.0%減の52億66百万円だった。8月に増額修正した計画に対し、売上高は概ね7.5割を確保し、営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は修正計画の概ね8割を確保した。

 受注高は通期修正計画の8割以上を確保した。期末の着地に向けても、技術者の労働負荷を考慮しつつ、業務受注していく予定。国の公共事業関係費予算、防災・減災、国土強靭化のための推進予算などに基づき、流域治水等の防災・減災対策、河川や道路のメンテナンス事業等のインフラ老朽化対策などが引き続き進むと想定される。海外コンサルティング事業では、東南アジアが引き続き堅調に推移する見通し。

 今期・25年12月期の連結業績予想は、8月に増額修正した前回予想を全体に継続し、売上高は970億円(前期比4.2%増)、営業利益は96億円(同4.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は69億円(同8.4%減)を据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る