イトーキが出直り強める、第3四半期最高益など業績好調でPERには割安感

■12月期末配当55円(前期比13円の増配)で買い拡大も

 イトーキ<7972>(東証プライム)は11月13日、再び出直りを強める相場となり、1708円(64円高)まで上げた後も堅調で約4か月半ぶりに1700円台を回復し、戻り高値に進んでいる。オフィス機器の大手で、第3四半期決算(2024年1~9月・累計、連結)の売上高、営業利益などが1~9月としての最高を更新するなど、業績が好調。12月期末配当を1株55円の予定(前期比13円の増配)としており、年末にかけて一段と買い需要が高まる可能性を内包する。グループ会社ダルトンの半導体製造装置事業も期待要因になりそうだ。

 1~9月累計の連結決算は、売上高が前年同期比5.4%増の1021億23百万円で、営業利益は同8.7%増の78億06百万円となり、「第3四半期累計、過去最高業績を更新」(決算説明資料より)した。産業界での働き方改革やDX化の潮流を受け、新しい働き方にあわせたリニューアルの需要やオフィス移転にともなう需要などを中心に好調だった。12月通期の連結業績予想は全体に従来予想を継続し、売上高は1375億円(前期比3.4%増)、営業利益は100億円(同17.3%増)。株価はPER12倍前後で割安感が漂う位置といえる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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