■企業のリスキリング需要増加を受け法人研修など好調
TAC<4319>(東証スタンダード)は11月14日、反発相場となり、7%高に迫る210円(13円高)まで上げた後も200円台で推移、月初に業績予想の増額修正を受けて急伸した後の調整から大きく出直っている。資格取得講座や各種研修などの大手で、3月通期(2025年3月期)の連結業績は各利益とも2期ぶりに黒字化する見通し。企業のリスキリング(学び直し)需要は増加傾向のため注目度は高く、値動きに調整一巡感が出てくるのを待って再び注目が強まってきたようだ。
この上半期は、オンライン受講のニーズが高い傾向に対応し、講座運営体制の見直しを行い、校舎床面積の適正化、校舎開講ラインの最適な設定、印刷費の圧縮、人員の適正な配置による効率化、などを進めた。法人研修事業では、企業の人への投資に対する意識の高まりから人材育成の研修需要が増加し、ヒューマンスキル研修の受注増も目立った。今3月期の連結業績予想は、売上高を192億20百万円(前期比1.1%増)とし、営業利益は前期の3億円の損失に対し2億70百万円の黒字を、親会社株主に帰属する純利益も前期の2億円の損失に対し1億50百万円の黒字を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)