科研製薬が再び一段高、スイス企業との共同研究契約に続き証券会社による目標株価も好感

■約3年ぶり4500円台に進む、投資判断では目標株価6100円も

 科研製薬<4521>(東証プライム)は11月18日、再び一段と上げる相場となり、4519円(139円高)まで上げた後も4500円をはさんで売買され、3日ぶりに年初来の高値を更新、2021年11月以来の4500円台に進んでいる。炎症性腸疾患を対象疾患とする新規多重特異性抗体医薬『ND081』について、15日付でNumab Therapeutics AG(スイス、ニューマブ社)と共同研究契約を締結と発表し、注目が強まった上、18日にはモルガンスタンレーMUFG証券が目標株価6100円で投資判断を開始と伝えられ、買い安心感が強まっている。

 同社株は、第2四半期決算(中間期)発表の翌日・11月9日から急伸相場となり、直近数日は値固めのような小動きだったが、週明け18日になって再び一段高となってきた。期待材料に裏付けられた上げ相場だが、中間決算では知的財産権に関する一時金の受け取りなどで業績予想を増額修正しており、研究開発ポートフォリオが開花期を迎えてきたとの見方も出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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