森永製菓が急反発、自社株買いを「即日買い切る」ASR取引採用、注目集まる

■「機動的な自己株式取得による株主還元の強化」に適すると発表

 森永製菓<2201>(東証プライム)は11月19日、反発して始まった後6%高の2754.5円(163.0円高)まで上げ、急激に出直る相場となっている。18日の17時過ぎに発表した自己株式取得(自社株買い)で、上限株数420万株のうち約65億円にあたる250万8200株について「ファシリティ型自己株式取得(Accelerated ShareRepurchase、:迅速な自己株式取得、ASR取引)を採用して「即日買い切る」とし、注目されている。

 自社株買いの規模は、取得株式総数420万株(上限、自己株式を除く発行済株式総数の4.6%)、取得総額100億円(上限)、2024年11月19日朝に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT3)に買付を委託して実施する。

 株発表によると、同社は、主還元の充実及び資本効率の向上を図るため自己株式取得に際し、SMBC日興証券の提案を受け、そのうち約65億円にあたる250万8200株について「ファシリティ型自己株式取得(ASR取引)を採用した。米国では既に普及している一般的な取引。「企図する相当規模の自己株式を即日買い切ることができる」点に特徴がある。「企図する相当規模の自己株式を即日買い切る」ことが、当社の掲げる「総還元性向を意識した機動的な自己株式取得による株主還元の強化」の実行に適するものと考え、ASR取引を採用した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る