新日本理化の出直り目立つ、営業利益などの黒字化受けPBR向上策に期待強まる

■界面活性剤やアルコール、添加剤など好調

 新日本理化<4406>(東証スタンダード)は11月22日、10%高の210円(20円高)まで上げて大きく出直る相場となり、約3か月半ぶりに210円を回復している。第2四半期決算(2024年4~9月:中間期、連結)で営業利益と中間純利益が黒字に転換し、経常利益は前年度期の3.9倍となり、業績回復が急。それでも株価水準はPBR(株価純資産倍率)0.5倍未満のため、東証が推奨するPBR1倍以上に向けた取組への期待が強いようだ。

 4~9月は、トイレタリー向け界面活性剤が好調な国内観光業による洗浄剤需要の押し上げにより好調で、工業向け天然高級アルコールは、需要回復及び新規顧客の増加に加えて価格改定も進んで好調。また、日用品雑貨などのポリオレフィン樹脂成形物向け添加剤は、主要輸出先である欧州での需要が好調に推移し、食品・医薬品向け添加剤においても、需要が堅調だった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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