【話題】小学校の土壌から難分解性プラスチック分解菌を発見、伊藤園など5社による共同研究で画期的成果

■西鎌倉小の土壌から高性能分解菌を単離

 伊藤園<2593>(東証プライム)、慶應義塾大学など5社による研究チームは11月25日、プラスチックの生分解性を高める添加剤「P-Life」を添加したポリプロピレン(PP)の分解菌の取得に成功したと発表。この成果は2024年11月28日に日本分子生物学会で発表される予定である。

 同研究では、鎌倉市立西鎌倉小学校の土壌から複数の分解菌を発見した。これらの分解菌をP-Lifeを配合したプラスチックストローに作用させたところ、明確な分解痕が確認された。この発見は、これまで困難とされていたポリオレフィン系プラスチックの微生物分解処理を実現する重要な一歩となる。

 研究チームは今後、キャップやボトル、ラベルなどのポリオレフィン系素材を使用した様々な製品やその他の素材についても、分解菌とP-Lifeによる効果を検証していく。この技術は、環境中に蓄積される難分解性プラスチック問題の解決に向けて大きな貢献を果たすことが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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