■最速2025年1月打ち上げへ、月面探査の未来を切り開く
ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は11月27日、月探査プログラム「HAKUTO-R」の一環として進められるミッション2「SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON」の主役であるRESILIENCEランダーを米国フロリダ州に無事輸送したと発表。同ランダーには月面探査車TENACIOUSや商業ペイロードが搭載されており、最速2025年1月の打ち上げを予定している。JAXA筑波宇宙センターでの厳しい試験を経て完成したランダーは、専用コンテナで安全に輸送され、現在打ち上げに向けた最終調整段階に入った。
■ミッション1の成果を引き継ぎ、挑む次の段階
ミッション1で得られたデータや技術を反映し、ispaceは民間企業としてさらなる精度の高い月面輸送を目指している。同社の代表取締役CEO袴田武史氏は、「RESILIENCEランダーはHAKUTO-Rプログラムの集大成」とし、多くのステークホルダーの期待を背負いながらプロジェクトを進めている。次なるミッション3やシリーズ3ランダーを使用したミッション6など、段階的な計画を通じて宇宙探査分野での地位を確立する方針だ。
■ispaceのビジョンとグローバル展開
「人類の生活圏を宇宙に広げる」というビジョンを掲げるispaceは、日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動を展開している。HAKUTO-Rプログラムは、NASAのアルテミス計画への貢献も視野に入れた多国間連携のプロジェクトだ。2022年のミッション1では月面着陸を目指し、続くミッション2では月面探査を実現する予定である。同社の取り組みは、月面ビジネスを支援するゲートウェイの提供という重要な役割を果たしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)