ワールド、三菱商事ファッションを完全子会社化へ、アパレル事業の戦略的拡大を目指す

■グローバルサプライチェーンとデジタル技術で競争力強化

 ワールド<3612>(東証プライム)は11月28日、三菱商事<8058>(東証プライム)の完全子会社である三菱商事ファッションの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。この戦略的な買収は、ワールドの中長期ビジョンである「世界に唯一無二のファッション・エコシステム」の構築に向けた重要な一歩である。

 同買収により、ワールドは四つの主要なシナジー効果を期待している。具体的には、(1)OEM事業の企画・調達能力の相互補完、(2)プラットフォーム事業のサービスメニュー拡充、(3)ブランド投資事業の拡大、(4)両社の人材・顧客基盤の強化である。特に、三菱商事ファッションが持つグローバルネットワークや独自の課題解決型事業は、ワールドの事業戦略と高い適合性を示している。

 株式取得の詳細として、ワールドは4万4233株を取得し、取得価額は93億2500万円となる。株式譲渡の実行は2025年2月中を予定しており、本件が連結業績に与える影響については現在精査中である。ワールドは、今後も業績予想の修正や公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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