【どう見るこの株】ブランディングテクノロジーは2QV字回復業績を見直して急騰癖再現を期待し急反発

■ブランド事業とデジタルマーケティング事業の両輪で成長

 ブランディングテクノロジー<7067>(東証グロース)は、前日2日に薄商いながら27円高の968円と変わらずを含め4営業日ぶりに急反発して引け、半月ぶりに25日移動平均線水準を回復した。今年11月13日に発表した今2025年3月期第2四半期(2024年4月~9月期、2Q)累計業績のV字回復着地を見直し、同社株の持ち前の急騰癖の再発揮を期待する買い物が再燃した。テクニカル的にも、25日線を下回る水準での下値調整が目先一巡したとして打診買いの材料視されている。

■短納期・高利益率商材の販売注力などが寄与し営業利益は16倍増益

 同社の今期2Q累計業績は、売り上げ22億8000万円(前年同期比3.3%増)、営業利益4900万円(前年同期は300万円の黒字)、経常利益5200万円(同収支トントン)、純利益4100万円(同700万円の赤字)と大きく浮上し、営業利益は前年同期比16.6倍となった。ブランド事業の売り上げは7億1370億円(同9.4%減)となったが、セグメント利益は、短納期・高利益率の商材の販売に注力するとともに、販売価格と提供プロセスを見直しプロジェクトの粗利改善が進行して1億6098万円(同37.2%増)と伸び、デジタルマーケティング事業も、提携先企業との共催セミナーの開催に注力して顧客層が拡大して売り上げが15億6705万円(同5.3%増)、セグメント利益が1億2144万円(同17.2%増)と回復したことなどが寄与した。

 今3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ50億円(前期比8.5%増)、営業利益1億円(同2.70倍)、経常利益1億円(同3.12倍)、純利益7200万円(前期は300万円の黒字)と見込み、前期の下方修正された大幅減収減益業績からV字回復する。配当は、前期実績の16円から減配となるが年間10円を予定している。

■25線回復で目先一巡感を強めまず年初来高値からの調整幅の3分の1戻しへ

 株価は、今年2月の前期業績の下方修正で985円と下ぶれたが、悪材料出尽くしとして持ち直しストップ高を交えて年初来高値1615円まで上値を伸ばした。同高値後は、1000円台での200円幅のボックス相場を続けるなか、8月の全般急落相場に巻き込まれて年初来安値799円と調整し、今期第1四半期の黒字転換業績などで1000円台を回復し10月にはストップ高を交えて1113円の戻り高値をつけた。足元では、25日線を下回る水準で下値を確認する動きを続け、25日線を上回ったことから目先調整一巡感を強めている。まず年初来高値1615円から同安値799円への調整幅の3分の1戻しの1071円をクリアし、半値戻しの1207円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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