■業績予想の下方修正後も株価が強く慎重な向きも浮足立つとの見方
任天堂<7974>(東証プライム)は12月4日、再び一段高となり、3%高の9210円(270円高)まで上げて約5か月ぶりに実質的な上場来の高値を更新、午前10時を過ぎても9150円前後で強い相場を続けている。SBIホールディングス<8473>(東証プライム)が「サウジで初の日本株投信(中略)中東の個人マネーに照準」(日本経済新聞12月4日付朝刊)と伝えられ、任天堂やカプコンなども含める予定とされ、注目が強まった。
第2四半期連結決算は減収減益で、3月通期の売上高と営業利益の予想を下方修正したが、株価は発表日以降、水準を一段上げて推移している。また、12月2日には、サウジアラビアの政府系ファンドが同社株の保有を減らしたと一部で伝えられたが、その後の株価は値上がり傾向を続けている。こうした株価動向のため、売却した向きや慎重に構えていた向きもそぞろ浮足立ってきたとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)