■法令遵守と専門用語の正確性を両立、新たな審査のスタンダードへ
大日本印刷(DNP)<7912>(東証プライム)は12月4日、生成AIを活用した「DNP AI審査サービス」に新機能を追加し、販促物や製品パッケージの法令・専門用語チェックを支援するサービスを開始したと発表。同サービスは、保険業界を皮切りに提供を始め、2024年12月中に銀行・化粧品・飲料・食品業界などにも対応する予定である。
従来、企業の制作物審査は高い専門性を要し、人手に依存してきたが、DNPは生成AIの活用により、法令準拠や専門用語のチェックを高精度で支援する機能を開発した。各法律の専門家が監修したガイドラインと生成AIを組み合わせ、誤認の可能性がある表現の指摘や代替案の提示を可能にしている。
同サービスの新機能は、法令観点での審査、専門用語のチェック、文法・ロゴ・文字サイズなど多岐にわたる。DNPは今後も対応法令の拡充と機能強化を進め、保険・銀行・化粧品・食品業界を中心に展開し、2025年度に年間10億円の売上を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)