東京個別指導学院は二番底形成で本格出直りへ、進研ゼミの相乗効果、クラスベネッセのサービス開始は好材料

IR企業情報

■ベネッセ教育総合研究所を招きオープニングイベント開催、取り組み本格化

 ベネッセ傘下の東京個別指導学院<4745>(東1・売買単位100株)が、12月15日に開始した「クラスベネッセ」は、塾のノウハウをもとに進研ゼミの教材を用いて自学自習力を指導し、子どもたちの主体性を伸ばす新サービス。同社は業界シェア拡大を、協業先のベネッセコーポレーションは進研ゼミの継続率向上と新規会員獲得をそれぞれ目指す。

 同社は第一号店「クラスベネッセ仙川」の教室開校にあたり、ベネッセ教育総合研究所を招いた本格的な保護者向けの講演を含むオープニングイベントを12月20日から4日間にわたり開催する(講演は21日まで)。同社が新規開校にあたりこうしたイベントを実施するのは初。新業態の成功に注力している。

 講演ではベネッセ教育総合研究所の持つ豊富な研究データにもとづき、グローバル化をはじめとする未来の社会における環境の変化を予測。今の子どもたちに必要な主体性を育む教育の姿を描き出し、具体的なアドバイスを保護者に提供するとともに、その中でクラスベネッセがサポートできることを明確にする。目的を伝えることで新サービスの価値への深い理解を促し集客につなげる。学習相談会なども同時開催の予定。

 東京個別指導学院の業績のあしもとは好調だ。同社の今後の継続的な成長は、今の体力を生かし、子どもたちの未来を考え、必要なサービスを開発していくこうした新業態への取り組みの上に期待できる。

 株価は年初来高値が490円(7月7日)、同安値が240円(1月6日)で19日(金)は373円と、高値と安値の「中間値」(365円)を上回り堅調に推移している。しかも、チャートは350円台で二番底を形成し本格出直りの期待できる形となっている。

クラスベネッセでは、1人のコーチが4人の生徒を個別フォローする
クラスベネッセでは、1人のコーチが4人の生徒を個別フォローする

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る