【株式市場】日経平均は69円高、後場は韓国の政治動向など受け上値重いが底堅く反発

◆日経平均は3万9160円50銭(69円33銭高)、TOPIXは2734.56ポイント(7.34ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は17億9792万株

 12月9日(月)後場の東京株式市場は、日経平均が101円高で始まり、上値が重いまま14時40分頃に74円安まで値を消したが、大引けにかけては69円高まで持ち直し反発となった。中東シリア情勢や韓国の政局混乱などを受けて様子見姿勢。ただ、日本郵船<9101>(東証プライム)は後場寄り後に一段強含んで堅調に推移するなど海運株が強く、日本航空<9201>(東証プライム)も前週に中東カタール航空との提携を発表したにもかかわらず堅調。ソニーG<6758>(東証プライム)もしっかりのため不安感は限定的の様子だった。

 後場は、任天堂<7974>(東証プライム)が一段と出直りを強め北米景気堅調の恩恵やXマス商戦への期待など言われ、大阪ソーダ<4046>(東証プライム)は再び一段と出直り肥満症治療薬向け原末の増産など材料視。ネオジャパン<3921>(東証プライム)は専門性の高い生成AIサービス企業との提携が連日好感され出直り拡大。ニチリョク<7578>(東証スタンダード)はJA全農との提携が材料視されストップ高。システムソフト<7527>(東証プライム)は24年9月期を底に収益上向きの期待など言われ急反騰。GreenBee<3913>(東証グロース)は7~9月に為替差損を計上したが10月以降は差益圏との見方で一段と出直り拡大。

 9日に新規上場のインフォメティス<281A>(東証グロース)は公開価格1080円。993円で初値をつけ、後場1080円まで上げて大引けは1070円。

 東証プライム市場の出来高概算は17億9792万株(前引けは8億9737万株)、売買代金は3兆8560億円(同1兆8932億円)。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は1079(前引けは1222)銘柄、値下がり銘柄数は500(同372)銘柄。

 東証33業種別指数は24業種(前引けは26業種)が値上がりし、値上がり率上位は、サービス、空運、その他製品、金属製品、ガラス土石、ゴム製品、情報通信、海運、輸送用機器、銀行、繊維製品、建設、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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