■従来の美容医療を超える、ヒト由来mRNAによる画期的な再生医療
NANO MRNA<4571>(東証グロース)は12月13日、開催された取締役会において、東京皮膚科・形成外科の池田欣生院長との基本合意書を締結したと発表。両者はmRNAを用いたアンチエイジング療法の新たな美容医療開発を目指す協業に取り組む。mRNA技術を活用することで、従来の動物由来の因子では実現し得なかった自然なコラーゲン生成が可能となり、画期的な再生能力を提供する美容医療の実現を目指す。
美容医療の第一人者である池田欣生院長は、老化細胞除去技術を駆使し、これまでに多くの革新的な治療を生み出してきた。今回の協業では、池田院長の専門技術とNANO MRNAのmRNA技術を融合させ、皮膚再生能力を大幅に向上させることを狙う。特に「70代の肌を20代の肌に若返らせる」ことを目標とし、患者が安心して利用できる先進的な美容医療を提供する計画である。この技術は、1年程度でビジネス化が可能とされ、国内外の需要に応える準備が進められている。
世界の皮膚若返り市場は、2019年の12億8380万米ドルから2026年には23億8480万米ドルに成長すると予測されている。高齢化や美容意識の高まりが市場拡大の要因となる中、NANO MRNAは「Nano Rejuvenation」子会社を通じて、同事業を推進する。なお、今回の基本合意は池田院長が代表を務める株式会社フューチャーフォースとの契約であり、具体的な事業内容については適宜開示が予定されている。2025年3月期の業績には影響がないものの、数十億円規模の売上を目指し、次世代の美容医療の確立を進めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)