■3人に2人が「オフィス環境がモチベーションに影響」と回答
イトーキ<7972>(東証プライム)は12月17日、企業が直面するオフィス環境の課題を分析した調査レポート『WORKPLACE DATA BOOK 2025』を公開した。同レポートは、日本全国のオフィス勤務者5000名を対象にした調査結果とイトーキの事例をもとに、パンデミック後のオフィス環境と働き方の変化をまとめている。働き手のモチベーション向上や柔軟な働き方への対応が、企業にとっての重要課題であることが浮き彫りになった。
調査結果では、3人に2人(67%)が「オフィス環境がモチベーションに影響する」と回答。さらに、1人当たりのオフィス面積が9.77㎡に拡大しており、多様な働き方に対応したゆとりある空間設計が進んでいることが明らかになった。特に、1名用会議室の需要が急増しており、2年前と比べ2倍以上の24%を占める結果となった。これは在宅勤務やオンライン会議の普及による影響であり、音環境に配慮したWEB会議用ブースや個別面談スペースの重要性が高まっていることを示している。
オフィス改革の主要テーマとして「環境の最適化」が50.5%で最多となり、次いで「柔軟性への対応」(32.5%)や「コミュニケーション強化」(21.4%)が続いた。ハイブリッドワークが普及するなかで、企業は多様な働き方を支える柔軟な空間設計と、働き手のモチベーション向上に寄与するオフィス環境の整備を急速に進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)