【株式市場】金融政策の現状維持で下げるが補正予算3兆円で上げ2カ月ぶり大台回復

株式

◆日経平均の終値は1万9083円10銭(147円39銭高)、TOPIXは1558.20ポイント(11.09ポイント高)、出来高概算(東証1部)は26億6855万株

チャート13 30日後場の東京株式市場は、正午頃から日銀の金融政策会合は現状維持と伝わり、後場寄り後の日経平均は一時151円02銭安(1万8784円69銭)まで一段軟化した。しかし、続いて補正予算の総額が3兆円を超える規模との観測が伝わると株価指数の先物主導で買いが広がり、日経平均は13時30分頃にかけて一転、266円63銭高の1万9202円34銭まで上げる場面があった。終値での1万9000円台は8月28日以来約2カ月ぶり。主な株価指数はすべて上げた。

 後場は、昨日好決算を発表した東光<6801>(東1)が中盤から再騰して前場の高値を上回り、11時台に発表したトクヤマ<4043>(東1)豊田自動織機<6201>(東1)、12時台に発表したアステラス製薬<4503>(東1)川崎近海汽船<9179>(東2)、13時に発表した三菱地所<8802>(東1)、14時過ぎに発表したハリマ化成グループ<4410>(東1)なども急伸。エイジス<4659>(JQS)も活況高となり、アスカネット<2438>(東マ)は業績拡大期待などでストップ高。

 東証1部の出来高概算は増加して26億6855万株(前引けは9億7898万株)、売買代金は3兆1519億円(同1兆1642億円)。1部上場1906柄のうち、値上がり銘柄数は1057銘柄、値下がり銘柄数は724銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は29業種(前引けは16業種)となり、値上がり率上位の業種は、空運、医薬品、精密機器、金属製品、サービス、陸運、パルプ・紙、化学、食料品、などとなった。

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