マーケットエンタープライズ、不要品増加の12月に沖縄県南風原町が「おいくら」との不要品リユース事業開始
- 2024/12/25 15:42
- プレスリリース
■リユース施策初導入による廃棄物削減へ
沖縄県島尻郡南風原町(町長:赤嶺正之)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年12月25日に、地域社会の課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、南風原町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。
■背景・経緯
南風原町では、リユースに関する情報が不足しており、廃棄物の処理費用が増加している現状が喫緊の課題とされている。これまで廃棄された不要品の中にはリユース可能なものが多く含まれており、町では町民のリユース意識を促進する新たな施策の導入を模索してきた。一方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げて活動している。同社はこれまで「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会での活動など、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みに注力してきた。このような背景から、マーケットエンタープライズが南風原町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成」という双方のニーズが合致し、今回の「おいくら」を用いた取り組みが実現した。
■「おいくら」について
「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい人が「おいくら」を通じて査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較できる。一度の依頼で不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが特徴で、これまで約130万人(2024年6月末日現在)の利用実績がある。
■南風原町の課題と「おいくら」による解決策
南風原町では、週2回の予約制による戸別回収で粗大ごみを収集しているが、大型品や重量物は原則として町民が自宅の外に運び出す必要がある。「おいくら」は、希望に応じて自宅内への訪問や運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量物でも容易に売却できる。また、冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品も、使用可能なものであれば買取が可能である。不要品の売却と受け渡しは最短で買取依頼当日に完了する場合もある。なお、町民の利用にあたり費用負担は発生せず、町も費用負担もない。
■今後について
2024年12月25日15時30分(公開時間は前後する可能性あり)に南風原町ホームページへ「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能になる。南風原町と「おいくら」の連携により、二次流通の活性化や循環型社会の実現、自治体の廃棄物処理量やコストの削減が期待される。また、この取り組みにより町民が売却という形で簡単に不要品をリユースできることを認知し、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が広がる。これにより、多様化する不要品処分ニーズに対応し、町民のリユース意識を高め、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取り組みによって、循環型社会の形成に向けた社会的側面と経済的側面の双方の課題解決を目指していく。
■沖縄県島尻郡南風原町
南風原町は、沖縄本島南部の中央部に位置し、沖縄県で唯一海に面していない町である。琉球かすりや南風原花織など伝統的な美しい織物の生産が盛んな「織物のまち」として知られる。琉球かすり会館では、さまざまな織物製品の展示販売や織物体験が可能である。町木は琉球コクタン、町花はブーゲンビレアであり、20の行政区を持つ。琉球絣や津嘉山カボチャなどが特産品である。
・人口:41,287人(2024年11月30日現在)
・世帯数:17,250世帯(2024年11月30日現在)
・面積:10.76平方キロメートル(2024年3月26日現在)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)