BASE、Eストアーを完全子会社化へ、EC・決済・金融分野でシナジー創出へ

■経営資源の効率化とサービス強化で事業価値の最大化を目指す

 BASE<4477>(東証グロース)は12月26日、取締役会において、JG27を通じたEストアー<4304>(東証スタンダード)の完全子会社化及び株式取得を決議したと発表。取得価額は約34億7600万円で、2025年7月中旬頃の完了を予定している。この買収は、BASEの成長戦略における「M&A及び提携等によるグループ全体の非連続な成長の実現」の一環として位置付けられている。

 買収の過程では、まずJG27による公開買付けを実施し、その後株式併合を通じてEストアーを非公開化する。さらに、Eストアーは完全子会社であるコマース21の株式をJG27へ現物配当として承継し、最終的にBASEがJG27から株式を取得する形となる。なお、公開買付価格は1株当たり1,953円で、これは公表前日の終値1,196円に対して63.29%のプレミアムを付した水準となっている。

 同買収により、BASEはEC・決済・金融分野における事業基盤を強化し、Eストアーが提供する「Eストアーショップサーブ」との連携によるサービス価値の向上を目指していく。また、非公開化によって上場維持コストや業務負担を軽減し、経営資源を事業運営に集中させることが可能となる。なお、同件による2024年12月期の業績への影響は軽微であり、アドバイザリー費用約8500万円の発生を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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