レナサイエンス、医師主導治験で目標症例数達成、全身性強皮症の新薬開発に期待

■PAI-1阻害薬RS5614、間質性肺疾患の改善に期待

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は12月26日、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD)に対するPAI-1阻害薬RS5614の第II.相医師主導治験において、目標症例数である50例の患者登録を達成したと発表。同治験は、東北大学、東京大学、大阪大学など計12施設で実施されており、今後は48週間の投与期間を経て、試験の評価とデータ解析が行われる予定である。

 全身性強皮症(SSc)は、皮膚と内臓の血管障害と線維化を特徴とする自己免疫疾患であり、国の指定難病となっている。特に間質性肺疾患(ILD)は死因の35%を占める重要な合併症である。現在使用されているステロイドや免疫抑制薬、抗線維化薬のニンテダニブでは治療効果が限定的であり、新規治療薬の開発が強く望まれている。

 RS5614は非臨床試験において、炎症、血管障害、血栓、線維化を抑制する効果が確認されており、動物モデルでは既存治療薬のニンテダニブより優れた効果を示している。また、新型コロナウイルス肺傷害の第Ⅱ相医師主導治験においても有効性が示唆され、安全性も確認されている。なお、本治験は令和5年度AMED「難治性疾患実用化研究事業」に採択されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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