川本産業は一時ストップ高のあと売買交錯、「ヒトメタニューモウイルス感染症」に急反応

■WHO(世界保健機関)の発表を受け値幅狙いの買い殺到

 川本産業<3604>(東証スタンダード)は1月8日、急伸一段高となり、前場一時ストップ高の954円(150円高)まで上げた後も900円台で売買され、2024年8月以来の900円台に進んでいる。マスク素材などの医療用衛生材料の大手で、発熱や咳(せき)などの症状をともなう「ヒトメタニューモウイルス感染症」が中国で確認されたとWHO(世界保健機関)が1月7日付で発表したことや、国内でのインフルエンザの流行拡大などが買い材料視されている。中国の旧正月の休暇(春節)は1月28日から2月4日までとされており、訪日観光客の増加が見込まれることも意識されているようだ。

 同社株のほか中京医薬品<4558>(東証スタンダード)、アゼアス<3161>(東証スタンダード)、重松製作所<7980>(東証スタンダード)なども一時急伸商状となった。これらの銘柄は新型コロナが流行し始めた2020年初に急騰したことがあり、投機妙味が強いイメージがある。値幅狙いの買いが殺到したようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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