【株式市場特集】インフルエンザ・雪害関連株に投資チャンス到来!低PER・高配当銘柄に注目

■治療薬から除雪機器まで、冬季関連企業に注目

 今週の当コラムは、個人投資家が対処しやすいインフルエンザ感染症と雪害、輸送障害などに照準を定め、関連株をリサーチすりことにした。関連株は、内需系でこれまで市場の中心から外れた銘柄が大半であり、低PER・PBR、高配当利回りに放置されていることも訴求点に浮上しそうだ。

■治療薬株、ワクチン株、検査キット株、マスク株と好循環してこれから本番

 インフルエンザ治療薬には先発品と後発品があり、先発品のメーカーは、前記の「タミフル」の中外薬品のほか、「ラピアクタ」、「ゾフルーザ」の塩野義製薬(4507>(東証プライム)、「イナビル」の第一三共<4568>(東証プライム)、「アビガン」の富士フイルム富山化学をグループ会社とする富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)などと続く。後発品では、東和薬品<4553>(東証プライム)、サワイグループホールディングス<4887>(東証プライム)、子会社が手掛ける杏林製薬<4569>(東証プライム)、さらに生産調整していた日医工を経営支援しているメディパルホールディングス<7459>(東証プライム)も関連株となる。投資採算的に顕著に割安なのが後発品株でPER評価は9倍~10倍にとどまる。インフルエンザワクチンの関連株は、アステラス製薬<4503>(東証プライム)、第一三共のほかグループ会社が関連する明治ホールディングス<2269>(東証プライム)、三菱ケミカルグループ<4188>(東証プライム)が該当する。

 一部品不足が伝えられている抗原簡易検査キットでは、タウンズ<197A>(東証スタンダード)、デンカ<4061>(東証プライム)、H.U.グループホールディングス<4544>(東証プライム)、ミズホメディー<4595>(東証スタンダード)、グループ会社が関連するニチレイ<2871>(東証プライム)、積水化学<4204>(東証プライム)などが浮上する。このうち低PERベストスリーは9倍台のミズホメディに続きタウンズ、積水化学となり、タウンズは昨年12月13日に東証プライム市場の区分変更を申請し、積水化学は、ペロブスカイト太陽電池に続く買い材料となる。すでに動意付いている感染予防のマスク関連株では川本産業<3604>(東証スタンダード)、マツオカコーポレーション<3611>(東証スタンダード)、興研<7963>(東証スタンダード)、重松製作所<7980>(東証スタンダード)は、PER6倍~12倍、PBRは0.5倍~0.7倍に甘んじており、防護服のアゼアス<3161>(東証スタンダード)も同様で外せない。

■雪害関連で勝負の早いホームセンター株から穴株のタイヤチェーン株まで一気通貫

 雪害関連株で勝負の早いセクターは、ホームセンター株である。各社とも、毎月月初に前月の月次売上高動向を公表しており、2月初旬には足元の1月の動向が、除雪商品や防寒商品の売れ行き次第で明らかになるためで、これを先取りしても確認してからでも買い余地が生じてくる。関連株としてDCMホールディングス<3050>(東証プライム)、アレンザホールディングス<3546>(東証プライム)、コーナン商事<7516>(東証プライム)、コメリ<8218>(東証プライム)、アークランズ<9842>(東証プライム)などに網を張りたい。この除雪商品ではショベルの浅香工業<5962>(東証スタンダード)、除雪機、融雪剤散布車のやまびこ<6250>(東証プライム)、タカキタ<6325>(東証スタンダード)、融雪剤の東ソー<4042>(東証プライム)、トクヤマ<4043>(東証プライム)、ソーダニッカ<8158>(東証プライム)、防寒商品では開放型石油ストーブのコロナ<5909>(東証スタンダード)、ダイニチ工業<5951>(東証スタンダード)も有望株となる。

 交通障害関連では冬用タイヤのタイヤ株の稼ぎ時となり目下集計中の前12月期業績を上方修正し増配もした横浜ゴム<5101>(東証プライム)、TOYO TIRE<5105>(東証プライム)中心の展開が予想され、カー用品とタイヤ交換サービスチェーンのG-7ホールディングス<7508>(東証プライム)、オートバックスセブン<9832>(東証プライム)、イエローハット<9882>(東証プライム)にも波及し、自動車タイヤチェーンの北越メタル<5446>(東証スタンダード)も、穴株として活躍が期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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