■買収を取り止めた方が好材料になるとの見方が存在する展開に
日本製鉄<5401>(東証プライム)は1月14日、3050.0円(7.0円高)で始まったあと一進一退だが、大引けも堅調なら3取引日ぶりに反発する相場となっている。米USスチール買収(M&A)が「難航」する中で、米国の鉄鋼大手クリーブランド・クリフスも買収に名乗り出る可能性が伝えられ、推移が注目されている。「USスチールが一時10.2%高 米同業による買収観測で」(日経電子版1月14日朝)と伝えられた。
報道によると、「クリーブランド・クリフスがライバル大手のニューコアと提携し、USスチールを買収する可能性があると米CNBCが13日に報じた」(同)。日本製鉄の買収案による買付価格は1株当たり55ドルだったが、クリフスは1株あたり30ドル台後半ですべて現金で買収する可能性があるとし、買収後に、USスチール傘下の電炉工場をニューコアに売却することを検討しているという。株価を見る限り、株式市場には、買収を取り止めた方が好材料になるとの見方が存在する展開になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)