ティムコは今期の売上高13%増と黒字転換を見込む、フィッシング事業とアウトドア事業の有機的連携をさらに強化

(決算速報)

■前期は経常益など損失だったが配当を重視し1株12円を据え置く

 ティムコ<7501>(東証スタンダード)が1月17日に発表した2024年11月期の決算(非連結)は、釣用品市場で在庫調整局面が依然として続いていることや、アウトドア用品市場での天候不順の影響などにより、売上高は前年同期比5.6%減の32億12百万円となり、経常利益は前期の1億18百万円に対し24百万円の損失となり、当期純利益も前期の1億8百万円に対し1億9百万円の損失となった。

 ただ、24年11月期の配当(期末のみ実施中)は据え置き、利益状況を勘案し株主への配当を重視した利益配分を行うことを原則として、前期と同額の1株12円とした。

 今期は、まず、全体的な取り組みとして、「お客様との接点」、「Eコマース(EC)分野」、「海外への展開」の強化を主軸として展開していくとした。

 事業別においての取り組みとして、フィッシング事業では、キャンプ等他のアウトドア・アクティビティとの融合により釣り人口の拡大を促すとともに、動画配信やソーシャル・ネットワーキング・サービス等のインターネットを活用した販売促進活動を引き続き強化することにより、収益の向上に努めていく。アウトドア事業では、自社アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の認知度向上と顧客数の増加を目指し、商品開発力の強化及び顧客サービス向上、直営店舗の事業効率化や販売チャネルの見直しを行い、収益向上に努めていく。また、フィッシング事業とアウトドア事業の相互の有機的連携をさらに強化して、ティムコとしての総合力を活かしていく。

 これらにより、今期・25年11月通期の売上高は36億20百万円(前期比12.7%増)を予想し、利益面については黒字化を予想し、営業利益は1億3百万円、経常利益は1億6百万円、当期純利益は67百万円の計上を予想している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  2. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…
  3. ■脱炭素とデジタル革新:万博から広がるビジネスチャンス  本日2025年4月13日に開幕した大阪・…
  4. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  5. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  6. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る