OKI、新型在庫管理システムを開発、スマートフォンで簡単追跡

■捜索時間75%削減、多言語対応で外国人労働者の活用もスムーズに

 沖電気工業<6703>(東証プライム)は1月20日、QRコードやRFタグを活用したロケーション・在庫管理システム「SHO-XYZ」の販売を2025年3月から開始すると発表。月額5万円からのSaaS型サービスとして提供され、スマートフォンで屋内外の製品や設備品の位置情報を簡単に追跡できるシステムである。製品の紛失や捜索時間の大幅な削減を実現し、多言語対応により外国人労働者の活用にも対応している。

 物流現場における保管場所の管理業務の課題を解決するため、OKIは新システム「SHO-XYZ」を開発した。このシステムは、RFIDリーダーと接続したスマートフォンでRFタグを読み取ることで、モノの保管位置を自動追跡できる。また、一般的な倉庫管理システム(WMS)の機能も備えており、QRコードやバーコードを活用した在庫管理も可能である。

 同システムの特徴は、GPS、RFタグ、Beaconなどのセンサーを用いた位置情報の取得や、アプリ上の図面や地図でのモノの位置表示、多言語対応などである。OKIの自社倉庫での実証実験では、モノの捜索時間を約75%削減することに成功した。導入コストを抑えるため、スマートフォンやRFタグなどの汎用市販品を使用している。

 2025年3月からの販売開始を予定しており、月額利用料は5万円からとなっている。2026年からはアジアパシフィックを中心に海外展開を計画し、2028年度までの累計販売目標は13億円である。今後は、データ分析機能を強化し、現場業務効率化や倉庫の生産性向上に貢献する機能を拡充していく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■SNSが変えた2024年選挙、デジタル時代の政治コミュニケーション  2024年は「選挙イヤー」…
  2. ■今年の漢字『変』、二年連続でトップ  帝国データバンクの調査の結果、2024年の漢字として選ばれ…
  3. ■リサイクル素材使用、サステナビリティにも配慮した機能性リュック  青山商事<8219>(東証プラ…
2025年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■トランプ政権と金融政策に影響されない銘柄の選別法  昨年IPOされた86銘柄には、リベンジ相場と…
  2. ■株主価値向上を目指すIPO市場の課題  IPO(新規株式公開)市場は、2024年12月27日の2…
  3. ■治療薬から除雪機器まで、冬季関連企業に注目  今週の当コラムは、個人投資家が対処しやすいインフル…
  4. どう見るこの相場
    ■インフルエンザ・大雪・トランプ…投資家は今、何をすべきか  『今、そこにある危機(Clear a…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る